世界文学大好きな私の作った名著ランキングですが、素敵な海外文学を見たい方は参考にしていただけたらと思います!
ベスト10を書こうと思ったけど「これも」「これも」と増えてしまって最終的にベスト40になってしまいましたww
ご覧ください!
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2022年・世界文学【名著ランキング】ベスト11~40
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おすすめ世界文学第40位
「悪童日記」は第二次世界大戦下のハンガリーブタペストを舞台にした、双子の物語です。アゴタ・クリストフのマジックにかかり、最初から最後まで一気読みできちゃいます。読みやすく時代背景にも忠実で、とにかくリアルでショッキングな内容。戦争中に子どもは子どもでいることが許されず、強くならざるを得ない残酷さが前面に出ています。意地悪な祖母の家に疎開した双子は、迎えに来た母を捨て、絶望しかない状況の中で生きていこうと決意します。「ふたりの証拠」と「第三の嘘」の3部作の第一弾。3部全部読むと、最初から読み直したくなっちゃうストーリーテラーの魔術にかかります。40位にしたけど、8位くらいに入れようかなって迷うくらいです(笑)
おすすめ世界文学第39位
「夏への扉」はハインラインの作品。タイムトラベルの斬新でおしゃれなストーリー。スルスルと読める面白さの中に、何度も何度もタイムトラベルで行き来するつじつまが合ってることが素晴らしい!と唸らざるを得ない巧妙なからくりで脱帽です!
おすすめ世界文学第38位
多くの児童文学の中でも、大人になっても読み返したいと思える最高作品「モモ」です。作家はミヒャエルエンデ。時間泥棒から時間を取り戻す過程の中で、「私って忙しく生きすぎじゃない?」と反省する気持ちになっちゃいます。同じ作家のミヒャエルエンデの「果てしない物語」もおすすめ。どちらも読みやすくて一気に読み切れちゃう勢いがあります。
おすすめ世界文学第37位
同じく児童文学に分類される「指輪物語」はイギリスのトールキンの超大作。面白いし夢中になれますが、とにかく長いので覚悟して取り掛かってください笑。文学好きにはぜひ読んでほしいのだけど、パッと内容だけ知りたい方には映画が素晴らしいクオリティなので映画で内容をさらってもいいかもしれません。
おすすめ世界文学第36位
「動物農場」は人間の農場主を追い出して、動物が農園を支配する絵本的な内容です。けど、奴隷的に支配される屈辱や、そこから立ち上がる勢いは完全に擬人化がハマっていて、感情移入してしまいます。オーウェルっぽい社会風刺のうまいやり方だなぁと唸る名作です。ただちょっと文章が読みにくくて読み進めるのに最初は苦労するので、オーディブルで聞き流す方がおすすめです。(よければ画像ポチッとして無料でオーディブル聞いてみてください)
おすすめ世界文学第35位
ミステリーの女王のアガサクリスティ―の「そして誰もいなくなった」は、彼女の中でも真っ先におすすめしたい名作です。大昔のイギリスにも、こんな小難しいことを考えているオタク系女性がいたのだな、と親近感がわいてしまう私です(笑)
おすすめ世界文学第34位
フランス女流作家のマルグリットデュラスの処女作で問題作「愛人ラマン」。子ども時代に過ごしたフランス植民地のインドシナで貧困をなめた少女が、お金もちの華僑の男性に「買われる」という衝撃な内容。しかも作家マルグリットデュラスの体験談と言うから驚きです。リアルで生々しい「子ども」と「男性」のぎこちない関係。家族のために性を売るという「口実」を盾に自分を守ってきた少女が、「女」になるところが痛々しすぎます。少女がたどたどしく黒歴史を暴露するような感じの文体で書かれているため、主語述語とかがちゃんとしてなくて読みにくい面もあります。18禁の忠実に再現した映画もおすすめですよ。
おすすめ世界文学第33位
イギリスのトマス・モアによる16世紀に書かれた作品「ユートピア」。現代の理想郷のような内容ではなく、どちらかというと社会主義や共産主義がユートピアであるというような内容で、現代読むと「ん?」と思います。民主主義で自由であってこそユートピアなのではなく、誰もが平等に富を享受できることこそ理想だという感じの内容です。16世紀にラテン語(死語)で書かれたってところも一読の価値ありですよ!
おすすめ世界文学第32位
カズオイシグロの問題作「わたしを離さないで」は、2019年に日本でドラマ化されたことでも話題になりました。綾瀬はるかさんと三浦春馬さん、水川あさみさんの最高ドラマで再現されていて、本が苦手な人にはぜひドラマをおすすめしたい。終始くらい内容で、最初から最後まで希望ってものがないのだけど、現代日本にはリアル過ぎて目が離せないんです。臓器移植のためだけに産まれてくるクローンたちが、施設で育った後に「提供される」までの命をもがき苦しみ生きる様がリアルに書かれています。
おすすめ世界文学第31位
リチャードバックのかもめのジョナサンは、1970年に出版され、わずか4年でぶっちぎりの「風と共に去りぬ」を抜いて1500万部の売り上げを誇りました。2014年には世界でなんと4000万部も売れたというから驚きですよね。かもめの群れの中で、群れと同じように生きずに、早く飛ぶことにとことんこだわったジョナサンが、やがて光よりも早く飛んじゃうという限界小説。絵本のような文体で読みやすいのにも関わらず、読めば読むほど奥が深い名作です。中学生くらいから読めちゃいますよ。
おすすめ世界文学第30位
パウロ・コエーリョのアルケミストは、発売当時本屋に高く積み上げられていたのを思い出します。ブラジルで出版されたのに、瞬く間に世界中で脚光をあびることになったのは、内容の自己啓発的な側面が高く評価されたからでしょう。アルケミスト自体も絵本っぽいのですが、内容は絵本の「青い鳥」のようなもので、読みやすく一気読みできちゃいます。羊飼いとか砂漠の村とか牧歌的でありながらも、現代社会を生きる私たちの生きるヒントとして心揺さぶられる名作です。
おすすめ世界文学第29位
ロシア生まれのアメリカ人作家ウラジーミル・ナボコフの問題作「ロリータ」は、少女を愛する性癖の代名詞となるほどの作品です。作品に出てくる女の子の名前が「ロリータ」なので、現代でも少女を好きなことを「ロリコン」と言うんですよ。ここが語源なんです。12歳の女の子に魅了された中年男性が、少女を手にするためにその母親と結婚して、女の子の体をむしばんでいくというグロテスクな問題作。けど、現代日本でもリアルに同様の事件が多数起きていることからも、少女を愛する男性は一定数おり、自分ではどうしようもない性癖を常に隠し持っているのだと警鐘をならしてくれる作品でもあります。というのも私が女性だからそのような見方をするだけで、実は少女を愛する男性の間では「これぞ魂の具現化」と称賛する作品なのかもしれません…が、やっぱり気持ち悪い。けど、海外文学好きには避けては通れない作品でもあります。
おすすめ世界文学第28位
19世紀のアメリカ人作家ハーゲン・メイヴィルの「白鯨」は、今も「老人と海」と並んで世界中の人々を海に駆り立てる魅力にあふれています。白いマッコウクジラに足を食われた船長が復讐に海に出てクジラと死闘を繰り広げる壮大な海のはなし。人生で一度は読んでほしいずっしりとした重みのある本ですが、長い上に読みにくく挫折する人も多数なので、いきなり買わずにまずは図書館で探してみましょう。
おすすめ世界文学第27位
有名なロシアの作家トルストイの名作、アンナカレーニナは、自分の魂に忠実に生きた一人の女性の物語です。不倫して真実の愛を求めた結果、決して幸せが待っているわけではなく、捧げる人生の方が幸せだという着地点なので、女の不自由さがビンビンと伝わってきます。いつの時代も女性は愛の下敷きになるものなんだなぁと現代人にも響く内容。トルストイの読みやすさと、気の利いた場転の移り変わり方は長さに関わらず退屈せずに読み切ることができておすすめです。映画かも何度かされているものの、私はアンナカレーニナは原作を読むほうを強くお勧めします!めっちゃ面白いので!
おすすめ世界文学第26位
17世紀スペインの作家セルバンデスの名作「ドン・キホーテ」は今なお人気の海外文学です。度々十番されており、内容が17世紀ということもあって混濁している個所もあるものの、割と読みやすく面白く読むことができます。今なお日本でも「ドン・キホーテのようだ」と比喩表現として用いられ、不可能に挑戦するバカな人間という意味を持つものの、そこには侮蔑よりも「人間ってそういうものだよな」と達観した心理が秘められていますよね。比喩の元となった名作、一度目を通しても全く損はありません。というより、人生の大きな糧となるので海外文学好きのマスト作品と言っても過言ではありませんよ。
おすすめ世界文学第25位
フランス作家のフローベールの名作「ボヴァリー婦人」は読みやすくておすすめです。普通の夢見る田舎娘の絵馬が、ひょんなことから高齢の医師に目をかけられてお嫁に行きますが、夢に見た結婚生活は退屈で退屈で…。刺激を求めて浮気し放題、間男に贈り物し放題をしたあげく、多額の借金ができて夫にもろもろばれてしまうという自業自得ストーリー。同じ時代の世界文学を見ていると、「いつの時代も女性の運命は不遇だなぁ」と思わざるを得ないのに、ボヴァリー婦人は気持ちがいいほどの自業自得ストーリーで同情の余地が一切ない分、すがすがしく読めます(笑)。
おすすめ世界文学第24位
20世紀のアメリカ文学、アルジャーノンに花束をは、涙なしでは読めない名作です。7位くらいに入れようかな、と思ったけど、押し出しに次ぐ押し出しで、なぜか24位に…気持ち的にはベスト10です! 私の中のベスト10が40冊くらいあるってことですね(笑)
おすすめ世界文学第23位
19世紀のデンマークの劇場で上演されたイプセンの「人形の家」は戯曲なのでシナリオ形式で書かれています。読み始めは「読みにくい」と思うのに、読んでるうちに普通の小説以上に臨場感あふれた面白さで一気に読み切ることができます!主人公ノラ(この名前w)は裕福な家に嫁いだ普通の美しい女性。この時代でも現代日本でも、女の扱いってこうなんだよな…高慢ちきな下駄はいた旦那最低!と叫びたくなる普遍的な女性の境遇が不幸にしっかりと書かれています。ノラが「妻」ではなく「人形」として夫に所有されているのだと気が付いた時に、誇りをもって選ぶ道が素晴らしいので、特に女性におすすめしたい名作です。
おすすめ世界文学第22位
フランスの植民地を舞台にした、感染症が蔓延して街に襲い掛かるという臨場感あふれた小説「ペスト」は、カミュの代表作の一つです。2019年にコロナが世界を襲ったときに、この小説と同じようなロックダウン状態が生まれ、再び手によって読まれるようになりました。感染症が蔓延して町と外の人の流動を止めねばならなくなった時に、その場にいる人はどう動き、どう感じるかがリアルに書かれていて、まさにコロナ禍の世界そのものをこの時代に書きだしていたのでは…と思えてしまいます。コロナ禍以前には「ペスト」は「ファシズムに飲み込まれる人々を感染症に置き換えて表現している作品」と考えられていました。病気だろうと思想だろうと、翻弄される人の本質は同じように現れるということですね。
おすすめ世界文学第21位
コーネリアス・フンケはドイツの女流作家です。あの名作ハリーポッターシリーズとほぼ同時期に発売されていたにも関わらず、多くの国でハリポタの記録を抜いて人気ランキングに名を連ねた同系統のファンタジー作品です。私もハリポタよりもフンケ派です(笑)ひとり親だった母が死に、バラバラにされた兄弟が魔法を求めて水の都ベニスで奇跡を目にするという、リアリティあふれたファンタジーで、文学作品としてはハリポタをはるかにしのぐ出来栄えです。読みやすさは言うまでもなく、最後まで手に汗握って読み切ってしまう魔法のような書籍と言えるでしょう。同じフンケの作品で「龍の騎士」「魔法の言葉」も捨てがたく迷いましたが、ランキングで紹介するならばやはり切ない兄弟の名作「どろぼうの神様」です。
おすすめ世界文学第20位
ロシア作家のトルストイはお気に入りの作家さんなので、今回のランキングでも「アンナカレーニナ」と「戦争と平和」の2個ランクインさせてしまいました。人生で一度は誰にでもトルストイを読んでほしいと願うほどに、読みやすく重みもあり面白い作品ばかりです。戦争と平和はナポレオン戦争以来、攻め込まれまくるロシアの貴族の不遇な境遇を書いた名作です。2022年の4月にこの記事を書いていますが、現在ロシア軍がウクライナに侵攻したニュースが連日流れています。「なんでロシアはそんなにひどいことをするの?」の答えの一つが、この「戦争と平和」に書かれているので、遠い他国で起きた白人同士のいざこざと無関心になる前に、地球上で起きた身近な出来事として戦争を考えられるよう、「戦争と平和」を読んで少しだけロシアを理解することも大切だと思います。ロシアを知るためには2021年の「同志少女よ敵を撃て」もすごくおすすめです。
おすすめ世界文学第19位
19世紀のロシア文学の代表作「カラマーゾフの兄弟」は、ドフトエフスキーの代表作です。面白いし読み進めやすいのですが、なんといっても長い…。分厚い本を3冊読まなくてはならないので、「読もう!」と手に取るまでのハードルが高いんですよね(笑)ただ、読み終わった後は面白いし、この時代のロシアの考え方を理解しやすく、時代背景も忠実に描かれているので読み応えたっぷりで大満足です。一度読んじゃいさえすれば、人生で何度か読み直したくなる名作ですよ。
おすすめ世界文学第18位
19世紀フランス作家スタンダールの代表作「赤と黒」はめっちゃ面白いです!この時代のフランス文学って、単に「その辺の近所の出来事」を書いただけでこんなに面白く仕上がるんかい!と突っ込みたくなる波乱万丈な面白さにあふれています。農民として普通に生まれた主人公ジュリアンが、上流階級の女性と身分違いの恋に挑もうとすると「こうなる」という現実味のあふれたストーリーで、当時のフランスの貴族階級社会の思想を詳しく知ることができます。
おすすめ世界文学第17位
サリンジャーの代表作「キャッチャーイン・ザ・ライ」はアメリカ名著の一つです。なんてことはない、中二病の男の子が家出して迷走するだけのはなしなのにも関わらず、読めば読むほど精神世界にどっぷりと踏み込んだ内容であることがわかります。(詳しくはこちらの解説をご覧ください)読みにくいことでも有名なサリンジャーですが、野崎さんの訳書は一番読みやすくておすすめです!
おすすめ世界文学第16位
ヘッセの代表作である「車輪の下」は今なお多くの人に読まれている名作です。薄い本で読みやすく、夏の読書感想文として中学生以上なら読み切れる規模です。主人公の頭のいい少年が、みるみる「強制教育」の下敷きになって車輪の下に押しつぶされていく様子が、リアルに書かれています。現代でも頭のいい子どもを勉強漬けにする親が多いため、そんな親にグサッと刺さる内容です。子どもは外でのびのびと育てるのが一番ですね。
おすすめ世界文学第15位
有名なフランス作家のアレクサンドル・デュマの息子のデュマ・フィスの代表作です。デュマの愛人(娼婦)の息子として不遇の幼少期を歩んできた息子が、作家として父親にたたきつけた挑戦状のような内容です。美しい娼婦として愛する人との子をなした女性の不幸な人生を綿密に描くことで、「僕の母はこんなにも苦労したんだ!」と種をまいただけで何もしない男親に抗議したかのようでした。パリで一番の美女ともてはやされた椿姫が、一つの恋に溺れて落ちていく様子が綿密に描かれており、昔の遠い国のはなしなのに、全世界共通の女の物がなしさを感じられる名作です。
おすすめ世界文学第14位
フランスの作家サン・テクジュペリの名作「星の王子様」は今なお名作として知られています。絵本ぽくスラスラ読める上に、作家本人の下手くそな(笑)イラスト付きの本なので、気を抜けてゆるりと読むことができます。けど書いてある内容は深く人生に通じるものがあり、読んで大満足の名作です。EUとしてヨーロッパが統一される前にはフランスの通貨フランのお札には、星の王子様とサン・テクジュペリが描かれていたんですよ。日本でいう…夏目漱石みたいな?芥川龍之介…違うな。宮沢賢治みたいな感じでしょうか。
おすすめ世界文学第13位
フィッツジェラルドの名作「グレートギャツビー」は20世紀のアメリカを知る上でも、重要な名作です。発展途上国が戦争で好景気に陥り、格差が広がり始めたニューヨークでの生々しい現実の物語。誰もが好景気に沸き、お金と富を求めて人間関係がぞんざいになっていく中で、ただ一つの愛のみのために生きるギャツビーの美しい生きざまがしっかりと描かれています。
おすすめ世界文学第12位
フランスの名作家、アレクサンドル・デュマの代表作「巌窟王」こと「モンテクリスト伯」です。無実の罪で投獄された主人公エドモン・ダンテスが、自分を冤罪に貶めた3人の男に順番に復讐していくお話です。復讐の代名詞としても世界的に有名で、今読んでもスルスルと読みやすい文体もおすすめポイントです。当時のフランスのナポレオンの一派と対抗派閥の波に飲まれていることを忘れるくらい復讐劇が激化していますが、背景に史実に忠実なフランスの情景がしっかりと書かれています。中学生でも読める内容なので、読書感想文のために頑張ってみてもいいですね。
おすすめ世界文学第11位
個人的には海外文学のNo.1にしてもいいくらい最高の作品です。シャーロットブロンテの「ジェーン・エア」は孤児の女の子の地味で貧相な一生を書いた物語。取るに足らない「不美人(って作中に何度も書いてあるんですww)」のジェーンですが、持ち前のコツコツと努力を重ねる根気良さが実って、自分の人生をしっかりと自分の足で立つまでに自立し、ひょんなことから富豪の変わり者に見初められます。単純なシンデレラストーリーではなく、現代でいうと「オタク系女子が森の偏屈爺と恋に落ちるまで」って感じのシュールな内容ですごく好感が持てます。主人公2人が美しくないという点でも、親近感をもって読める人が多いようですね。
世界文学・名著ランキング【第10位】
ディケンズのクリスマスカロルは、クリスマスになると必ず読み直したくなる名作です。絵本のようにスラスラと読める上に、挿絵も充実していてイメージが湧きやすい寓話ですね。ディケンズの素晴らしい文体によって臨場感あふれた恐怖を感じる場面もあり、最後には心温まるハッピーエンドが待っているのもおすすめポイントです。中学生でもスラスラ読める内容なので、ぜひご家族の本棚に足してみてください!
世界文学・名著ランキング【第9位】
カミュの異邦人は、20世紀フランスの文学作品です。最初に読んだ時は「なんじゃこれ」と意味が分からず、解説本を読んで始めて意味を理解した私は、至極まっとうな取るに足らない人間です…。読めば読むほど深みを帯びるのだけど、初見では多くの人が意味が分からず頭をひねります。ただ文体は読みやすく表面のストーリーは頭に入りやすいので、つまづくこともなく一気読みできちゃいます。カミュという不思議な作家が43歳でノーベル賞を取るきっかけとなった、問題作です…。
世界文学・名著ランキング【第8位】
フランス人作家、ヴィクトル・ユゴーの代表作「レミゼラブル」は、人生で一度は読んでほしい名作です。文庫本で5冊ほどあるボリューミーな本ですが、主人公のジャンバルジャンの人生の神がかった奇跡に、何度も感動します。(個人的には一番最初の神父さんのところが一番泣けた)何度も舞台や映画で再現されているので内容は有名ですが、小説を読んだことのない人も多くもったいないなぁと思ってしまいます。こんなに面白い作品はない!と言っても過言ではないほどに夢中になれる作品なので、海外文学好きな方はぜひ、挑戦してみてください。
世界文学・名著ランキング【第7位】
フランスの作家モーパッサンの代表作「女の一生」は、現代の日本女性が読んでも十分に共感できる内容です。いつの時代もどこの国でも女の一生ってこんなもんかいwと思って、小説の大半は裕福な家に生まれた主人公のジャンヌがみるみる坂道を転がり落ちる転落話。にもかかわらず、小説の最後の最後にジャンヌに奇跡の幸せが訪れるという、なんとも奇妙な幸福感が得られる内容です。事実は小説よりも奇なり、を小説の中で垣間見た気がしました。人生で何度読み返しても「面白い!」と思える作品です。
世界文学・名著ランキング【第6位】
エミリーブロンテの名作「嵐が丘」は、世界三大悲劇の一つに数えられる名作です。イギリスの田舎町の富豪宅で起きた、怪しくも悲しい世代を超えた出来事は、やがてその地方の伝説のように語り継がれていきます。主役のヒースクリフはジプシーの孤児で、ある裕福な家庭にもらわれ、そこの娘と恋に落ちますが…この「恋」が呪いのように曲者で、そこに住むほとんどの人を呪い殺してしまうという恐ろしい結末を産みます。ただ、かなわぬ悲恋に身も心も捧げた悪魔ヒースクリフに同情する声は今なお多く、せめて死後の2人の幸せを願わずにはいられません。舞台や映画にも多数なっていますが、読みごたえがあり一気読みできる魔力に満ちた原作を、ぜひともおすすめいたします。