純文学とは何?を、わかりやすくお伝えするとともに、おすすめ純文学のランキングを作成してみたので、気になる方は順に読んでみてください。私が学生時代に読んだものが主流なのでどうしても古くなるため…現代バージョンのおすすめ純文学作品も文末に載せておきました。
日本語は素晴らしいです。日本の純文学は世界に誇れる宝ですね。
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純文学とは?!!
純文学とは娯楽性よりも芸術性を重視した小説で、大衆文学の対義語でもあります。
よくニュースで取り上げられる…
- 芥川賞は純文学
- 直木賞は大衆文学
に分類されます。
最近ではお笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんも芥川賞を受賞し、大変話題になりました。
その中でも今回は、おすすめの近代純文学ランキングをご紹介いたします。
おすすめ近代純文学ランキング!
独断ですが、純文学ランキングを作ってみたので、ご覧ください!
学生時代に純文学にハマったことがあり、アラフォーになった今でも読み返すエンターテイメント性の高いものを選んでみました。
時代を超えても面白いってすごいと思います!
9位:伊豆の踊子
- 作者:川端康成
- ジャンル:短編小説
- 初出:【文藝時代】1926年1月
伊豆の踊子の特徴
伊豆の踊子は、川端康成の初期の代表作!
作者自身が「伊豆」を旅した時に出会った踊子との淡い恋模様が描かれています。
今まで6回映画化されており、美空ひばりさんや吉永小百合さん、山口百恵さんなど人気のあるアイドルや女優が踊子役として抜擢されました。
現代とは違う恋模様が描かれているので、比べてみるのも面白いかもしれませんね。
8位:走れメロス
- 作者:太宰治
- ジャンル:短編小説
- 初出:【新潮】1940年5月
走れメロスの特徴
羊飼いのメロスは、あることから王様に処刑されることとなります。
しかし妹の結婚を見届けたいメロスは、友人を身代わりを条件に3日の猶予をもらいます。
山あり谷ありの3日間が描かれたストーリー。
妹の幸せを見届けたメロスは、無事に処刑の時間に間に合うように帰ることができるのか?
教科書にも教材として扱われるほど有名な作品で、今までドラマ化やアニメ化、舞台化もされています。
7位:檸檬
- 作者:梶井基次郎
- ジャンル:短編小説
- 初出:【青空】1925年1月
檸檬の特徴
主人公がずっと憂鬱な心情だったのに、なぜか檸檬を手にしたことで心が晴れやかになっていくストーリー。
作者の梶井基次郎が出版した本は「檸檬」1冊のみで、他に17もの短編作品が1冊になって収録されています。
この1冊で梶井さんの才能や心の中がよくわかる…ほかに作品がないのが残念です
表紙のイラストも分かりやすく檸檬が描かれており、短編で読みやすいので純文学初心者におすすめです。
6位:蜘蛛の糸
- 作者:芥川龍之介
- ジャンル:短編小説、掌編小説
- 連載:【赤い鳥】1918年7月
蜘蛛の糸の特徴
芥川龍之介が初めて書いた児童文学作品!
地獄に落ちた泥棒・カンダタが、蜘蛛を助けたことからお釈迦様が救いの糸を差し伸べるストーリー。
短編小説のため、子どもにもわかりやすいのはもちろんのこと純文学初心者の方にもおすすめです。
小説だけではなく絵本にもなっているため、小学生くらいのお子さんへの読み聞かせにも良いですね。
5位:銀河鉄道の夜
- 作者:宮沢賢治
- ジャンル:童話作品
- 総発行部数:600万部以上
銀河鉄道の夜の特徴
宮沢賢治の代表作の一つで、少年ジョバンニと友人のカムパネルラが銀河鉄道の旅をするストーリー。
実はこの作品は作者である宮沢賢治が未定稿のまま亡くなってしまったため、作者の死後、大きな編集が3度行われています。
また夢のある作品内容であることから、映画化や漫画化、ドラマ化やミュージカル化など形を変えて長年愛されている作品の一つです。
金曜ロードショーなどで見たことのある人も多いですよね、きっと。
4位:雪国
- 作者:川端康成
- ジャンル:長編小説
- 連作:【文藝春秋】1935年1月、1936年10月、1941年8月【改造】1935年1月、1937年5月【日本評論】1935年11月、12月【中央公論】1936年8月【公論】1940年12月【暁鐘】1946年5月【小説新潮】1947年10月
- 受賞歴:第3回文芸懇話会賞(1937年)
雪国の特徴
雪国は複数の雑誌に約13年もの間、断続的に連作として書き継がれた小説!
同じ雑誌に連載という形を取るのが一般的な小説ですが、一風変わっている作品の発表方法が魅力の一つです。
内容は、作者の川端康成が越後の湯沢温泉で体験した出来事。
作者自身が実体験したからこそ表現できたのかもしれない日本語の美しさに定評のある作品です。
特に「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」というフレーズが有名ですよね。
日本らしさ溢れる美しい文章を実感したい方におすすめの作品です。
滑らかなきれいな日本語が並んでいる様子は、クラッシック音楽のように心にじわーっと浸透します。
3位:金閣寺
- 作者:三島由紀夫
- ジャンル:長編小説
- 連載:【新潮】1956年1月~10月
- 累計売上:330万部
- 受賞歴
:第4回国際文学賞第2位(1964年)
:第8回1956年度読売文学賞(小説部門)
金閣寺の特徴
三島由紀夫の代表作だけではなく、近代日本文学を代表する傑作とも言われています。
その人気は国内だけにとどまらず、世界各国で翻訳されるほど!
三島さんは世界的に人気なんですよね。
また映画化、舞台化も何度もされています。
ちなみに舞台化は、舞踊や舞台劇など様々な形に変えて公演されています。
中でもオペラは日本だけではなく、1976年にドイツ・ベルリンで初演。
その後も1997年には大阪、2018年にはフランス、2019年には東京など何度も公演されました。
金閣寺のオペラは40年以上も続いているため、今後も公演する可能性大ですね!
>>金閣寺のあらすじ感想。何が言いたいのかわからない人向けの解説
2位:人間失格
- 作者:太宰治
- ジャンル:中編小説
- 連載:【展望】1948年6月~8月
- 発行部数:670万部
人間失格の特徴
太宰治の代表作の一つである人間失格!
読み進めていくと、主人公に感情移入してしまうほど物語に引き込まれてしまう方が多いと言われています。
心の弱っている時期には読まない方がいいかも…と思うくらいです。考えすぎてしまうんですよね、自分の人生を。
また1948年3月に書き始め、5月12日に脱稿するとその1ヵ月後に自殺したのはとても有名な話です。
そして新潮文庫版の発行部数だけでも670万部を突破!
何十年にもわたって夏目漱石のこゝろと累計部数を争っています。
1位:こゝろ
- 作者:夏目漱石
- ジャンル:長編小説
- 連載:【朝日新聞】1914年4月~8月
- 発行部数:718万部(2016年時点)
こゝろの特徴
夏目漱石の代表作の一つであるこゝろで、国語の教科書でも教材の一つとして扱われています。
元々は朝日新聞で「心 先生の遺書(1914年)」として連載されており、丁度100年経った2014年に再度連載されたことでも話題となりました。
また新潮文庫版の発行部数は、2016年に718万部を突破。
日本で一番売れている本としても知られています。
純文学というと難しい印象ですが、夏目漱石は本当に読みやすくて、活字疲れしない感じなのでおすすめです。
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番外編・おすすめの現代純文学
- コンビニ人間
- 火花
1:コンビニ人間
- 作者:村田沙耶香
- 初出:【文學界】2016年6月
- 受賞:第155回芥川龍之介賞
- 売上:100万部
コンビニ人間の特徴
現代だからこそ描くことができた作品・コンビニ人間!
作者の村田沙耶香さん自身も週3回コンビニでアルバイトしており、その経験を生かしたストーリーとなっています。
芥川賞を受賞した素晴らしい作品ながら、今までにないゆがんだ人間模様が浮かび上がり、のめりこみます。
文章も読みやすく簡潔でわかりやすい。
一瞬で読み切ってしまえるほどのボリュームでありながら、読んだ後の満足感がすごいんです。
日本って、こうしたコンビニ人間を量産したいんじゃないだろうか?なんて思える面もあり、コンビニ人間である主人公が最後に一片の幸せを見出すところがなんともやりきれなく、けど、この人にとってはきっと良かったんだ…と思えるおすすめ作品
2:火花
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- 作者:又吉直樹
- ジャンル:中編小説
- 初出:【文學界】2015年2月
- 受賞
:第153回芥川龍之介賞(2015年)
:第28回小学館・DIMEトレンド大賞「レジャー・エンターテインメント部門」(2015年)
:Yahoo!検索大賞 2015・小説部門賞(2015年)
- 発行部数:【単行本】253万部【文庫本】30万部
火花の特徴
火花は、お笑いタレントの又吉直樹さんが作者!
売れない芸人である主人公・徳永が、熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と電撃的な出会いを果たす青春物語です。
お笑いタレントとして有名な又吉さんが作者であることが話題となり、初出である文學界は異例の増刷を重ね、累計4万部を突破しました。
またその人気から2016年にはドラマ化(林遣都・主演)、2017年には映画化(菅田将暉・主演)、
2018年には舞台化もされています。
ちなみにドラマと映画の動画配信は、以下の通りです。
- ドラマ:Netfrix
- 映画
:【見放題】Netfrix、U-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオ
:【レンタル】FODプレミアム、TSUTAYA TV、クランクイン!ビデオ、ゲオTV、music.jp、ビデオマーケット
純文学として、普通に面白かったです。芸人の世界の裏側もかいま見れた気がしました。ハッピーエンドであれば…と思うけど、そんなの上に紹介してきたどの作品にも言えること。人生ってこんなもんだよな。というリアルが描かれていました。