- 中学生におすすめの本は?
- 簡単なあらすじ紹介!
夏休みの読書感想文に苦戦している中学生のために、おすすめ本の紹介と、簡単な読書感想文の書き方例をお伝えしていきます。
以下を丸写しではなく、発想を広げて本の世界に興味を持つ足がかりにしていただければと願います!
※作品のネタバレを含むのでご注意くださいね。
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「窓際のトットちゃん」のあらすじ・感想
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好奇心旺盛なトットちゃんは、学校の授業中でも外が気になってしょうがありません。授業をきかないトットちゃんはあるとき学校を退学になり、新しい学校の校舎はなんと、「古い電車」の教室でした!そこにいた校長の小林先生は、いつまでもしゃべり続けるトットちゃんの話し全てに、忍耐強く耳を傾けてくれ、トットちゃんはあっという間にこの学校も校長先生も大好きになりました…。
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「窓際のトットちゃん」は、黒柳哲子さんの自伝的小説。
今の小学生は黒柳哲子さんを知っているのかしら?と思いますが、「哲子の部屋」などでテレビでも見る顔なので、知ってる子も多いでしょう。
公立の小学校を退学。現代に置き換えると一大事ですが、トットちゃんのお母さんはトットちゃんに知らせません。ただ、「新しい学校へ行こう!」とだけ言って、トットちゃんの手を引いて、電車の学校へと連れて行きます。
母として、「公立小学校を退学になる」ということは、大きな衝撃だったに違いありませんが、それを胸に押しとどめて、罪のないトットちゃんの心の負担にならないようにしたお母さんも、すごく立派だと思います。
古い電車を校舎にした学校で、トットちゃんは自分と同じように、普通の小学校の枠に収まりきらない、個性豊かなメンバーたちに出会います。
そもそも先生からして、「さあ、好きなことから勉強を始めてください!」と、授業科目すら決まっていない自由の中で、子どもの自主性や独創性が何よりも大切にされる環境を作ってくれるのです!
毎日普通に決められた授業科目にしたがって、教室で授業を受け続ける生徒には、窓際のトットちゃんの世界は異質にうつるに違いありませんね。
けれども、「やりたい勉強からやる」「わからないところが出てきたら先生に聞く」「先生はわかるまで教えてくれる」。これが本当の勉強なのだと、読んでいるうちに気付かされます。
そして、公立の小学校では授業中に窓際にたっただけで叱られていたトットちゃんですが、新しい「トモエ学院」では「君は本当はいい子なんだよ!」と、毎日のように校長先生に言われて、トットちゃんがのびのびと成長していく様子がえがかれています。
「なりたて中学生」のあらすじ・感想
中学生になるタイミングで、親が隣の地区に引っ越しを決めた…。仲の良かった友人はみなお別れ。小学校の頃から仲の悪い、隣の地区の小学校あがりの集団と共に送る中学生活の中で、苦悩する鉄男。
多感な中学生という時期を、最悪のスタートで切ってしまった主人公鉄男に、同情するところから物語は始まります。
「子どもなんてすぐに友達を作る」と思いきや、子ども社会は大人が思うよりもずっと過酷なのだと、自分の子ども時代を思い出して一気にノスタルジックな想いに引き戻されます。
ただ、過酷な状況ながらもどこか懐かしく、あの頃に戻りたくなる不思議な1冊です。
「コンビニ人間」のあらすじ・感想
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主人公の恵子は、他者との関わりや社会性が希薄で特殊。家族も心配を通り越して放置するほどに個性的な性質。大学時代に始めたコンビニのバイトを30代半ばまでずーっと続け、就職も恋愛も結婚もせずに、日々コンビニの商品をいかに客に役立つ形で売ることができるか、だけを考えて生きている。
コンビニのバイトスタッフとして、人生で初めてなんとか不恰好にでも社会の一員として認められたものの、年齢を重ねるごとに「恋人は?」「結婚は?」「就職は?」「なぜずっとコンビニなどでバイトを?」などと、再び別の規格に自分を当てはめることができずに生きにくくなる。
世界で唯一恵子の普遍性や幸せを望む妹の目をごまかすために、恵子が考えたのは突拍子もない「結婚」のかたちだった…。
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第155回の芥川賞を受賞したコンビニ人間。1年前、本屋に高々と平積みされているのを手にとって、1時間ほどであっという間に読んでしまいました。面白い、とにかく面白い。なるほど~今の芥川賞はこんなことになっていたんだ、と現代性をビンビン感じることができた傑作です。
物語自体は単純で、文体も読みやすくスイスイ読めてしまいます。中学生でも楽勝でしょう。この主人公はどこか精神的疾患があるのかと、読みすすめていくうちに強く感じました。
また、ひょんなことから子犬を拾うかのように家に連れ込んだ、元バイト仲間の白羽の態度からすると、主人公の恵子の外観は、男性の食指を刺激するようなタイプではなさそうだと推測できます。ちょっとぽっちゃり?冷静で感情的な要素が全くなく、たんたんと人間関係の利便性だけを見出す。
読み進めるうちに今度は、この主人公、精神的疾患とかではなく、普通の、わたしたちの周りにいる現代人の多くの象徴的姿ではないかと思ってしまいます。
「かもめのジョナサン」のあらすじ・感想
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かもめのジョナサンは、子供の頃から周囲のカモメとは全然違った。群れの中ではぐれないように周囲にあわせて生きる家族や周囲に疑問と違和を感じ、自分なりの飛行術を高めていった。そんなカモメのジョナサンに対し、周囲は非理解を示した。しかしあるときジョナサンの前に、驚くほど早い飛行術を誇る、カモメの仲間が現われる。「ジョナサン、君は我々とともに来るに値する」というその相手に、ついていくジョナサン。たゆまぬ努力と好奇心で、かもめという種の限界を超えた飛行術を次々と習得していくジョナサンは、やがて光をも超越するスピードを見につけ…。
最初は中学校のときに読みました。中学生であってもすらすら読める上に、あっという間に終わっちゃうくらいの本の薄さ。しかもアメリカでも世界中でも「名作」として認められているから、読書感想文の題材として選ぶには最適です。
…が、問題がひとつあります。このお話し、ものすごく奥が深いんですよ。めっちゃめちゃ、奥が深く、その真のストーリーに気がつくまで、数年を要しました。これって、おそらく、ひとつの生き物の種が「神」のような、生命を超越した存在になるまでを、カモメに例えて書かれているストーリーではないでしょうか。
読み直すほどに新しい発見があり、単純な文言の塊に、「宇宙」や「世界」が映し出されていて、とても壮大なストーリーだと気がつくことができるんです!
って、アラフォーの私がいうよりも、中学生、高校生ならではの率直な感想を、湧き出た疑問とともに書き出すだけで、素晴らしい読書感想文に仕上がると思います!
次ページもまだまだ続きます!