瀬尾まいこさんの「そしてバトンは渡された」を読みました!
面白すぎて、すぐに永野芽郁さん主演の映画も観ました(笑)映画も面白かったし、原作の雰囲気をそのままそっくりと引き継いでくれた役者さんたちが凄すぎる!
でも、「そしてバトンは渡された」映画は原作と違う結末なんですよね。 個人的には映画の方がしっくりくるしよかったな。
「そしてバトンは渡された」の本の感想をつらつら書く記事ですが、どうしてもネタバレ内容含むので、見たくない方はここまでにしてくださいね。簡単なあらすじは書きますが、ネタバレしすぎないように気を付けます。
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- 読むのにかかった時間:180分
「そしてバトンは渡された」相関図
「そしてバトンは渡された」の主人公の優子は、4回苗字が変わって、7回家族形態が変わっています。
物語の最初にそんな説明が出てくるものの、どんな事情で4回も苗字が変わったのかが明らかになるのは、物語の終盤です。みぃたんと呼ばれていた子ども時代をつらつらと思い出して描かれていく素敵なお話しです。
本を読んだ時は泉ヶ原さんが好きだったけど、映画を観たら森宮さんがステキすぎる…。
- 水戸優子(実父)
- 田中優子(梨花さんの養女に)
- 泉ヶ原優子(梨花さんが再婚した)
- 森宮優子(梨花さんが再婚した)
「そしてバトンは渡された」本のあらすじ
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「そしてバトンは渡された」の主人公の優子は、4回苗字が変わって、7回家族形態が変わっています。実母の死、実父の梨花さんとの再婚、実父の海外赴任と梨花さんとの離婚、梨花さんの1度目の再婚、梨花さんの離婚、梨花さんの2度目の再婚。
娘の優子は物語のほぼほぼ、血のつながらない養親と暮らしています。
学校の先生は(←すごくいい先生!)そのことを心配するけど、優子はどの親にも愛されてのほほんと暮らしているように見えました。
けど、父親と再婚した梨花さんが家を出て、血のつながらない森宮さんと父子として2人暮らしをする中で、自分の複雑な家庭環境に想いを馳せるようになり、子ども時代を振り返るのでした。
ピアノが大好きだった優子は、かつて2度目の母親と貧困暮らしの中「ピアノを習いたい」と言ったことがきっかけで、ピアノのある豪邸の娘に突然なったことを思い出し…。
「そしてバトンは渡された」小説の感想
梨花さんは酷い?
「そしてバトンは渡された」の原作も映画も、「梨花さんが酷い!」との感想が多いですよね。その通り、梨花さんは自分の「子どもがほしい」という欲望ゆえに優子に固執して、優子を手放すまいと実父すら遠ざけてしまうのですから。
原作を読んでいるときは優子中心に書かれているので梨花さん像がぼやけて、私も「ひどい」と思うのですが、映画を観て考え直しました。
「そしてバトンは渡された」の小説の方では、梨花さんは勝手気ままな風のような女風に書かれており、ラストの優子の結婚式にも、しゃあしゃあと顔を出して、泉ヶ原さんと仲良くしています。「いや、優子に対しても、森宮さんに対しても、最低なことをしているのに、それでいいと思ってるの?」と唖然とするんですよ。「でも、優子や森宮さんがいいなら、いいのか…」と思えもするんですけどね。
「そしてバトンは渡された」の映画のラストでは、梨花さんは亡き人となります。更に妊娠することができない病気にかかり、子どもが大好きで、優子に並々ならぬ愛情を注いでいる想いが描かれています。だから映画を観た方が、梨花さんにより感情移入できるし、少なくともやむに已まれぬ事情から、優子の人生を振り回してしまって、そのことを悔いているんだなとわかります。
個人的には映画の方が、梨花さんを理解するにはいいかなと思いました。
違和感がある?
「そしてバトンは渡された」の全体を通して、優子と森宮さんの日常が一番色濃く書かれています。血がつながっていないし、30代と18歳と言う、違和感のある親子を、2人で一生懸命つむいでいる感がしました。
違和感と言えば違和感ですが、そもそもそういうストーリーだからwと思い読んでいるので、私は違和感はないけど、ここが「親子」になることはなく、「親子」とは違う種類の別の絆を強く強く感じました。
映画だと、田中圭と永野芽郁ちゃんが絶妙に演じているので、映画の方が2人の関係を違和感なく観ることができておすすめです。
「そしてバトンは渡された」映画の原作と違う点
「そしてバトンは渡された」の映画は、原作からそのまま抜け出してきたかのような神キャスティングで、原作の雰囲気を見事に再現していました!優 子は永野芽郁さんにしか見えなくなってきた!森宮さんは田中圭さん以外ありえない!
ただ、原作と違う点がちょこちょこあります。
1:友だち関係
まず、原作では最初から優子は親友2人と行動していて、ふとしたことでいじめにあいます。
けど、映画では、優子は最初からいじめの標的。後から誤解が解けて、友達ができていく…という流れですね。
にしても、いじめに合っても「こんなもんか」と淡々と対応している優子は大人だ!と思ってたら、森宮さんとギグシャグすると、途端に情緒不安定になる当たりで、複雑な家庭で育った優子の未熟さが見えて、そこも安心しました。
そして、優子のいじめを気にかけてくれる担任が、「いじめは平気なのに義父ともめたら取り乱すのね」と、しっかりと見ていてくれ、指摘してくれるところがステキでした。優子は親たちだけでなく、担任にも恵まれて、愛されていますね。
2:ラストの梨花の境遇
「そしてバトンは渡された」の本のラストでは、梨花さんは生きてて、泉ヶ原さんと腕を組んで結婚式に来るという、ちょっと腹立たしいことをしています。
しかし、映画の方では梨花さんは亡き人になります。ラストに亡くなり、更に「子どもが産めない体で、優子のために人生を捧げた」と言うことがかかれているので、映画の方の梨花さんには共感できる可能性はあります。
(それにしても、実父と無理に引き離すのはダメだ)
「そしてバトンは渡された」映画のキャスト(みぃたんは誰?)
2021年10月に、「そしてバトンは渡された」の映画が公開されました。キャストは以下の通りです。
- 優子(子ども)…稲垣来泉
- 優子(高校生以上)…永野芽郁
- 梨花さん…石原さとみ
- 森宮さん…田中圭
- 泉ヶ原さん…市村正親
- 早瀬くん…岡田健史
「そしてバトンは渡された」の映画のキャスティングは神です!ものすごく原作にマッチしており、尚且つ原作を超えるラストの展開は、ファンの間でも高評価です。
私も結末は映画の方が自然でよかったですし、そこに石原さとみさんの演技が乗っかるので更によかったです。
【そしてバトンは渡された】についてまとめ
- 水戸優子(実父)
- 田中優子(梨花さんの養女に)
- 泉ヶ原優子(梨花さんが再婚した)
- 森宮優子(梨花さんが再婚した)
- 梨花さんは酷い?…優子が許しているのでOK。映画では梨花さんの心情に同情すらできるので、梨花さんに腹立つ人は映画を観るといいです。
- 違和感がある?…森宮さんと優子が親子として成り立っているのか?の心情を、映画で田中圭さんが凄くうまく演じているので、本で違和感がある方は映画を観るといいです。
要するに、本を読んでもやる人には映画がより素晴らしいので、映画を観ることをお勧めします。ピアノも素敵ですよ。
久々に心に染み入る作品を読んだな、ということと、久々に原作を上回る映画を観たな、と言う点で、この作品は本当におすすめです。瀬尾さんのほかの作品も読んでみたくなりました。ぜひぜひ、手に取ってみてくださいね。(→キンドルだと半額です♪)
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