資本主義って何か知ってますか?
知らないけど…「能力ある人が上に行く世界」的な?
って思ってましたずっと。
でも資本主義って知るほどに怖い。
教科書に書いてある「資本主義の定義」とか嘘っぱちでした。
私たちは「お金を持ってる量」によって命の重さも幸福度も変わる世界に、いつの間にやら放り込まれてたんです。
私は歴史探検家(家で歴史書とか読み漁ってるだけ)です。
今日は皆さんに、資本主義とは何か?を簡単に紹介します。
資本主義とは何か
資本主義とは、これです。
この図の三角形が「資本主義」です。
私たちの多くは、多分下の青い台形の中にいます。
一部の富裕層が、上の小さな赤い三角の中にいて、世界の富のほとんどを所有しています。
青い台形の中の人はみんな思うわけです。
「あそこの赤い三角形に入って、贅沢してふんぞり返りたいな」と。
そして日々一生懸命働いて過ごすわけです。
けど、ほとんどの場合、下の青い台形の中で生まれた人は、一生青い台形の中から抜け出せません。
なぜなら…
資本主義の三角形を見るとわかるのですが、上の赤い三角形を支えているのは下の青い台形ですよね。
世界のほとんどの人のたゆまぬ労働の上に、赤い三角形の人たちがふんぞり返っているのです。
青い台形がないと、赤い三角形も崩壊します。
赤い台形の人たちは、それをよく理解しています。
青い台形の中の人たちには、青い台形の中に一生いてほしいわけです。
そっから抜け出されると困るんです。
青い台形が崩壊すると、自分たちのいる赤い台形まで落っこちちゃうから。
だからだますんです。
赤い台形の中には政治家や、法律を作る人たちもたくさんいます。
自分たちの地位が安泰であり続ける法律を作ればいいんです。
そして、青い台形の中の人たちが、一生自分たちに都合よく働き続けてくれるといいと思うんです。
そして教育の中で「頑張って良い大学に行って、いい会社で働こう!」と伝えていきます。
で、青い台形の中のあたしらは、言われた通り一所懸命勉強して、いい会社に入ろうとするわけです。
20代30代も過ぎ、ある日ふと思うんです。
あたしはこんな人生が本当に生きたかったのかな?と。
40代50代になって思うんです。
まぁいっかと。
頑張って勤めあげたら退職金とか年金とかもらえるしと。
60代70代になって思うんです。
いつまで働きゃいいんだと。
孫にやる小遣いもないじゃんと。
死期が近づくと思うんです。
しょせん人は、生まれた国や環境やそこの支配から逃れることはできない。自分の人生はこれでよかったのだ…多分…と。
赤い三角形の中の人たちが作った罠にはまり、一生を送るんです。
これが、資本主義の青い台形の中にいる人たちの現実です。
私たちの教育も生き方も死に方も、赤い三角形の中の人たちに支配されています。
自分の意志や選択肢があるかのように思えても、それは違います。
私たちは支配され、だまされ、搾取され続けるために生まれることを許され、生まれてきて、世代を超えて繰り返し、搾取され続けるのです。
赤い三角形の中の人たちが贅沢をするために。
資本主義とは、一部の富裕者層を、世界のほとんどの人で支える仕組みのことです。
これを知っとかなきゃ始まりません。
資本主義の本質
資本主義の大きな特色は、「差別」です。
資本主義は「差別ありき」の世界です。
差別がないと、資本主義は成り立ちません。
差別の上層ほどいい仕事とお金がもらえます。
差別の下層ほど、誰もやりたがらない汚い仕事をするわけです。
みんな平等だと、汚くて嫌な仕事が金持ちや権力者にまで回ってきてしまいます。
資本主義のピラミッドの上層部の人たちは、わかりやすく人を差別して「上層部」と「下層部」に分けることで、世界の人々の職種や財産を操作します。
先ほど紹介したこの図をもう一度見てみましょう。
この下の青い台形の中に「差別」の意識を持たせることで、青い台形の中で勝手に人々が優劣を競って差別を活性化させ、上層と下層に別れていくのです。
水に油を入れると、油が自然と浮き上がるように。
図にするとこんな感じです。
なぜ差別を蔓延させるのか?
その方が、一番上の赤い三角形に批判と憎しみが集中しないからです。
差別の下層のものは、すぐ上の差別をする人を憎み嫌います。
その遥か上の方の赤い三角形など視野に入らなくなるからです。
資本主義のトップに君臨する一部の富裕層は「差別」を利用して、自分たちの「土台」を盤石のものとしたのです。
下層に支えられている世界であるにも関わらず、差別の下層に行くほどに軽蔑され「怠惰ゆえに貧困なのだ」とさげすまれます。
社会に必要不可欠な土台でありながら、社会の中で蔑視されるのです。
これを「差別」といいます。
資本主義とは、一部の富裕層が富を独占するために作り出した、矛盾だらけの世界です。
資本主義とは、「差別」が大前提の世界なんです。
私は最初の図の通り、資本主義って青い台形と赤い三角形の2種で出来ていると思っていました。
けど違いました。
差別の種類は3つありました。
資本主義は「階級差別」「男女差別」「人種差別」の3つから成り立ちます。
資本主義は、差別がないと成り立たない世界なのです。
資本主義の中の3つの差別について簡単に解説しますね。
階級差別とは
階級差別とは、人間の作った地位や肩書きで、優劣をつけることです。
弁護士とか医者とか政治家とか教師とか公務員とか、まぁまぁ「すごーい!」と言われる職業の人は階級差別の上位と言えますよね。
日々工場でベルトコンベアの右からくるものにラベルをつけ、左に流すような作業員は、階級差別の下層部と言えます。
賃金の少ないパートやアルバイトも軽蔑しされやすいですよね。
お給料の多さによって尊敬されたり軽蔑されたりすることを「階級差別」と言います。
男女差別とは
男女差別はわかりやすいですよね。
当然男性が上位におり、女性は下層部で男性を支えるように教育され、一生を過ごします。
最近先進国でこそ、女性は自分の意見をいい、男性よりも階級で上位に立ち、政治家や医師、弁護士などの上級職に就くこともできるようになりました。
…それでも結婚して出産すると「当然家事育児するのは女性」という風潮も抜けず、共働きでも家の中でも働き続ける女性も多いでしょう。
昭和21年に、日本でも女性に参政権が与えられました。
そこから少しずつ改革は進んでいるかと思いきや、令和の今も男女差別は家庭の中で顕著に現れます。
人種差別とは
人種差別とは、わかりやすく言うと黒人のことです(アフリカ系アメリカ人のことをわかりやすく黒人と表記しますが、蔑視の意味はございません)。
アメリカ大陸でいえば、先住民のインディアンや、奴隷としてアメリカに連れてこられた黒人が人種差別の下層に置かれています。
日本は…恥ずかしながら人種差別はイメージがわきにくいのですが、私の無知ゆえかもしれません。
太平洋戦争以前であれば、北海道のアイヌ民族に対する差別などが挙げられます。
アメリカを例にとるとこんな感じです。
私たち、日本の月給20万円くらいのサラリーマン男性は「安い仕事・黒人男性」くらいの位置にいると思います。
同じ月給の女性は差別下層にいるわけです。
弁護士さんとか高給職の男性は「いい仕事白人男性」あたりの位置ですかね。
その妻はその下にいるわけです。
で、奥さんたちは子どもの幼稚園とか習い事とかで隣の奥さんたちとせっせと競っているんです。
「どっちが上層でどっちが下層?」をはっきりさせたくて、競り合うんです。
ばかばかしい。
どっちも同じ。
一番上の赤い三角形を支えるための土台に変わりありません。
隣と競っている間は、赤い三角形の存在など目に入らないから、憎しみの対象がずれるでしょう?
それもまた、資本主義のトップに君臨する人たちの罠なんです。
資本主義から抜け出す方法
私たちはこうした差別意識を、生まれた時から持っていたのでしょうか?
違いますよね。
生まれた時、子ども時代は人の見た目やお金に関わらず、一緒に遊ぶはずです。
資本主義社会の中に生きていると、いつしか自然と「差別」の風潮を培うのです。
そして少しでも上層部へ行こうともがくんです。
ある人は、勉強を頑張っていい職に就きます。
ある人は、美容を頑張って、上級職の人と結婚します。
けど大半は諦めて、目に届く範囲の世界で一生を生きていきます。
資本主義のピラミッドの下層部にいるほど、がんばってもがんばっても報われない世界が広がっています。
諦めるしかない。
妥協するしかない。
人生こんなもんだと。
当然私たちには「差別をしない」という選択肢も、与えられているはずなのに。
お金や性別や職業や肌の色で、差別をしなければ、私たちは初めて資本主義から抜け出して、自由になることができます。
資本主義から抜け出すためには、まずは「お金=幸せ」という価値観を捨てましょう。
「いやいや、お金がないと貧困になって不幸せだし」
と思いますか?
たしかにその通りです。
貧困=不幸せの構造もまた、事実です。
なのでなるべく生活が安定するように試みましょう。
簡単に言うと…
男性は勉強して、いい職業につくことで生活は安定します。
女性は外見を磨いていい職業の男性と結婚することで安定します。
「男性に依存した生き方はいや!」という女性は、男性と同じく勉強していい職業につくことで、生活は安定します。
資本主義の汚い差別構造から抜け出すためには、まず、差別意識をやめることです。
そして勉強することです。
この2つが、私たちに許された自由になる方法です。
ただし、「勉強する」にも大きな落とし穴があるのでご注意ください。
勉強するときの注意点
資本主義社会を「維持させたい」一部の上層部は、子どもの教育の時点ですでに「上層部を支える良き土台になれ」と教え始めます。
つまり、義務教育では私たちは「よき奴隷になれ」と教わるわけです。
奴隷になりたくない…
差別なんてしたくない…
そう思うのであれば、まず、自分の子どもにはたくさん遊ばせましょう。
好きなことをとことんやらせましょう。
資本主義社会を支える「くぎ」や「ネジ」の一本にならないためには、子ども時代に子どもたちには「自分はどんな人間か?」をとことんわかっておく必要があるからです。
そして「本当の自分自身を大事にする気持ち」を培うのです。
自己肯定感とか、自信とかいうやつです。
それを培うために必要なのは、変な幼児教育とかタブレット教材とかじゃありません。
毎日抱きしめる親からのスキンシップと、「自分の好きなこと、やりたいことにとことんのめりこむ時間」です。
サッカー好きならサッカーを。
レゴ好きならレゴを。
ゲームでもいいじゃないですか。視力低下だけは気を付けてあげてくださいね。
ままごとやかけっこや砂遊びでもいいんです。
好きなことを好きなだけ集中してできる環境を作ってくれたこともまた、親の愛情を感じるポイントでもあります。
幼児教育とか宿題とかタブレットとか、結局はあれです。
親が子どもに「いい仕事に就いて資本主義ピラミッドの上層に行ってほしいから」させるわけですが、嫌いな子にとっては暗黒の子ども時代になっちゃうので、無理にさせるのはいけません。
子ども時代には好きなことをさせ、資本主義に支配されないための勉強は高校生からで充分です。
好きなことをとことんしてきた分、頑張る時の集中力も人一倍あるはずなので。
まとめ
ではおさらいしますね。
資本主義とは何か?簡単に言うと、それは一部の富裕者層を、世界のほとんどの人で支えるピラミッドの仕組みのことです。
資本主義ピラミッドの一番上層部にいる人の地位が脅かされないために、資本主義の中には差別が持ち込まれました。
上が下を差別する意識によって、労働者階級は勝手にいがみ合って競争してくれ、一番上層部への憎しみは避けられるからです。
この汚い資本主義社会から抜け出すためには、差別の意識をなくし、安定した職に就くことです。
つまり、勉強することだけが、私たちに許された唯一の自由への道です。
ただし生まれ持った「自分とは何者か?」を培う子ども時代を勉強漬けにすれば、ひょろひょろと細く弱い枝が縦に伸びるだけ。
子ども時代は自分の好きなことを大いにさせ、本格的に勉強を頑張るのは高校生からで充分です。
最後に大切なメッセージ
これは私の個人的な解釈です。
けど、資本主義の枠組みと三角形のピラミッドを覚えておくことで、アメリカが先導するこの世界の仕組みもなんとなくわかるので、おすすめの解釈法です。
私には2人の子どもたちがいます。
子どもたちには更にこう伝えます。
「このピラミッドのどこにいようが、人生の中で【家族】【友達】を一番大切にすることで、幸せな一生を送ることができるよ」と。
このサイトのタイトル通り、私はサリンジャーのように、インチキや差別にまみれたお金第一のこの世界が、たまにどうしても嫌でたまらなくなります。
ライ麦畑のキャッチャーになりたくなります。
けど、生きていくためにやはりお金を稼がなくてはいけない。
その矛盾の中に立っている自分が嫌になるんです。
けれど、子どもたちを見ていると思います。
家族を思いやり、一番大切にすることで、お金があろうがなかろうが、幸せな一生を送れるんだと。
最後まで読んでくれてありがとうございました。